ドラフト選手の家庭の事情、青野拓海(氷見)

2023年12月06日 07:05

[ドラフト会議情報局2024 - 楽天]

抜粋

12/6、日刊ゲンダイ22面「ドラフト選手の家庭の事情」より 

2023楽天ドラフト8位 青野拓海
氷見高・投手・動画

今秋の支配下ドラフトで12球団最後の72番目の指名を受け、プロの世界に飛び込んだ。漁業が盛んな富山・氷見市で生まれ育った青野は今春、氷見高校(富山)のエースとして、21世紀枠でセンバツに出場した。

「私も妻も、拓海の2つ上の長女も氷見高出身です。中学3年の次女の進路は未定ですが……」。

こう話すのは、青野の父・英治さん(43)だ。高校時代、捕手として夏の富山大会決勝に出場した。が、青野に野球を勧めたことはなく、小学3年時に英治さんの高校時代の先輩が監督を務める窪スポーツ少年団に入団して以降も、指導にはノータッチだった。

「拓海が小、中学生まで試合の審判をすることはあったが、指導は別です。毎日見てくれている監督やコーチがいるのだから、私が口を出すのはどうなのかなと。指導法が食い違うかもしれないので、グッと我慢しました。家でも野球の話はあまりしなかったと思います」(同)

自主的に野球を始めた青野は小学時代から熱心に自主練に励んだ。母・ゆかりさん(41)の話。

「家では主に打撃練習をしていました。お義父さんが器用な方で、拓海のためにリビングの一番大きい窓の外側に屋根付きのテラスを増設してくれました。氷見市は冬は雪が積もりますが、テラスなら関係なく素振りができます。中学までは私もキャッチボールに誘われましたけど、ある日、私が球を捕り損ねて目にぶつけてしまって。幸い大事には至りませんでしたが、漫画で見るようなヒヨコが頭の上を回って……(笑)。もともと気を使って優しめに球を投げてくれていましたが、それ以来はキャッチボールではなく、『ハネを投げて』と頼まれるようになりました。ハンドボールをしている次女(県選抜入り)にも同じようにハネ投げを手伝っています」

西條中では軟式野球部に所属。3年春は全国大会出場を決めたが、コロナ禍で開催中止の憂き目に遭った。窪スポーツ少年団の大鋸賢二監督(当時)が言う。

「センバツ出場が決まった時はウチまで報告に来てくれました。西條中ではコーチとして拓海を見てきて、全国大会中止の無念を知っていただけに、感動はひとしおでした」

氷見高時代の3年間、母のゆかりさんは自宅から学校まで4キロほどの距離を車で送り迎えした。道中は沿岸地域独特の高低差に加え、冬は積雪や路面凍結がある。自転車通学は難しかった。

「野球部の朝練がある日は朝7時に学校へ送り、帰宅してから長女や次女の食事を用意。パート先の保育園に通っていました。夜は20~21時に電話が来るから、迎えに行って……。お風呂から出た直後に電話が来ることもあり、なんで今なの~! と(笑)。長女に手伝ってもらうこともあります。拓海の家での様子? リビングで突然音楽をかけながら、はやりのダンスを披露して、にぎやかしてくれます(笑)」(ゆかりさん)

氷見高時代はチーム事情で投手をしていたが、打撃が評価され、楽天には内野手として入団した。12球団最後の支配下指名選手は、投手戦の均衡をバット一振りで打ち破るような勝負強い右の強打者を目指す。


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